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相続・贈与相談センターマガジン「共有相続の後始末(前編)」

2016.08.26 | お知らせ

みなさんこんにちは、相続・贈与相談センター福山支部のおおたちです。

70歳のA・Yさんは、首都圏郊外で100年以上続く大地主の長男です。A家では戦前まで代々長子相続で、長男が全財産を相続し、資産の分散を防いできました。しかし、現在は法定相続の時代。20年前に先代である父の相続が起きた際、長男Yさん、長女Hさん、次女Kさんの3兄妹が3分の1ずつ共有で相続しました。

 

Yさん、Hさん、Kさんが相続した資産のほとんどは先祖代々継承されてきた土地。納税のために一部売却しましたが、相続できた土地には、自宅以外すべて、相続対策でアパートが建ってます。つまり、3兄妹はアパートの敷地と建物をすべて3分の1ずつ共有しているのです。

Yさんがアパートの管理を引き受け、3等分して所得を分配してきました。20年前の相続時には母も健在で、兄妹仲も良かったのですが、年月が経つにつれ、各家庭の財政状況に変化が生じました。

まず、Kさんの夫が5年前に事業に失敗し、経済的に困窮してきました。息子は引きこもりで何かと物入りです。Hさんは開業医の夫と結婚し、子供はいません。Yさんには妻と息子がいます。

そんなさなか、Yさん自身が病に倒れました。すっかり弱気になったYさん。資産管理を子供の引き継がせるか、分散した不動産を次の世代にどう継承し、どう管理すればいいのか、不安になってきました。

 

経済的に困窮した妹夫婦が共有持分買取りを要求

Yさんが回復すると、経済的に困っているKさん夫婦が「アパートの共有持分を買い取ってほしい」と要求してきました。

収益物件を言っても、共有持分の3分の1では、第三者に売却するわけにもいきません。また、Yさんも次の世代の相続でKさんの家に資産が残ると、さらに資産の継承が難しくなると考えていました。

子供がいないHさんの持分は、遺言によりYさんの息子に遺贈してもらうことになっています。しかし、Kさんの息子に相続された共有持分は、市場で売却処分もできません。いとこ同士で付き合いがなく、共同管理するのは現実的ではありません。

そこで、YさんはKさんの持分を買い取ることにしました。しかし、買取価格をいくらにするかで問題が発生したのです。

 

⦅POINT⦆

●兄弟姉妹同士で財産を共有すると、各家庭の財政状況が変化した際に問題が起きる

●兄弟姉妹同士で共有財産の管理はできても、その子供同士では不可能な場合が多い

(※記事内の名前はすべて仮名。設定は事実に基づき一部脚色しています。)

記事提供:相続・贈与相談センター本部

税理士法人エクラコンサルティング

 

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