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相続・贈与相談センターマガジン 「『おひとりさま』の相続人は90歳の母!相続税負担を考えた解決策は?」(前編)

2017.02.24 | お知らせ

みなさんこんにちは、相続・贈与相談センター福山支部のおおたちです。

 

相続税改正前の平成25年のことです。関東郊外住宅地に住むK子さん(62歳)は「おひとりさま」の妹・T子さん(享年60歳)の相続税の相談に来られました。T子さんは大卒後小学校教員を務め、結婚することなく仕事に打ち込んでいました。定年退職後、第二の人生を送ろうとした矢先に急逝。退職金や父親から(昭和60年死去)からの相続財産もあり、資産は現預金を中心に1億1,000万円ありました。

※記事内の名前はすべて仮名。設定は実話に基づき一部脚色しています。

K子さん、T子さんの母親は90歳で心身ともに健康。T子さんと同居しておりました。母親の資産は、夫(父親)から相続した資産5,000万円がありました。

T子さんの財産を受け継ぐ法定相続人は、誰になると思いますか?

この場合、T子さんの法定相続人は、母親になります。姉のK子さんではありません。

母親が相続する場合、相続税がかかります。平成25年当時の税法ですと、(1億1,000万-基礎控除額6,000万)×20%-控除額200万=800万円の相続税となります。

母親がT子さんの資産1億1,000万円を相続すると、自身の資産5,000万円と合せて、1億5,200万円もの資産となります。この資産はそう遠くないうちに長女のK子さんが相続することになるのです。

もし、K子さんが母親の資産を相続した場合、相続税はどうなるのでしょうか。平成27年以降の新税法で(1億5,200万-基礎控除額3,600万)×40%-控除額1,700万=2,940万円の相続税負担を強いられます。

「母の相続放棄」で問題解決

90歳の母親が、以後の生涯で1億5,200万円の資産を使い切ることは考えにくいです。一方、K子さんには2人子どもを2人の孫がいて、何かと物入りです。

そんな状況下で、どのような解決策をとったのか。まだT子さんの相続発生から2か月しか経っていなかったので、母親に相続放棄の手続きをしてもらい、T子さんの財産は、姉のK子さんが相続することにしました。この時のK子さんが負担する相続税は800万円で、1億5,000万円超の資産が手元に残りました。

T子さんの相続問題は解決しましたが、これで終わりではありませんでした。続いて、母親の相続対策に着手しました。(後編へ続く)

≪POINT≫

●晩婚化、未婚化が進む時代、高齢の親が子どもの相続人なるケースが珍しくなっている。

●親が相続するときは相続税の負担を考えた対策を取ろう

記事提供:相続・贈与相談センター本部

税理士法人エクラコンサルティング

 

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