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相続・贈与相談センターマガジン 「相続登記を失念したばかりに自宅の分割協議を余儀なくされる」

2017.12.15 | お知らせ

みなさんこんにちは、相続・贈与相談センター福山支部のおおたちです。

大学職員のY子さん(47歳)は、10年前に離婚して都内の実家に戻り、両親を暮していました。兄のT夫さん(52歳)は実家近くの賃貸マンションで、妻と息子2人と暮らしています。4年前に父が81歳で死去。その時の相続でY子さんとT夫さんと母と3人で相談しました。

 

父の遺産はわずかな金融資産を戸建ての自宅(評価額4,000万円)のみでした。金融資産は母が相続することに。高齢の母の面倒を見ることで、自宅はY子さんが所有して住むことが決まり、T夫さんも納得してくれました。相続税を申告する必要もなく、3人は遺産分割協議を作成せずに相続を終えました。

ところが、父の相続から4年が経過し、T夫さんが急死してしまいました。2人の息子さんは中学生・高校生で、T夫さんの妻は今後の生活が不安になりました。そこでT夫さんの妻は、T夫さんの実家の財産価値に着目。「財産の一部を私と息子に分けて欲しい」とY子さんに要求してきたのです。慌てたY子さんは専門家に相談。そこで、父の相続時に、自宅の所有者をY子さんに移転する相続登記が行われていなかったことが発覚しました。

相続登記は、不動産の所有者が亡くなった時に、その不動産の登記名義を被相続人(亡くなった方)から相続人へ変更することを指します。相続登記を失念すると、不動産を売却したり、不動産を担保にして金融機関から借入をすることが円滑にできません。

今回の場合、父は遺言書を作成していませんでした。よって、相続登記を行う際は、遺産分割協議書が必要になります。すでにT夫さんが亡くなっているので、Y子さんとT夫さんの妻は、T夫さんの相続にあたる妻、息子2人と交えて遺産分割協議をしなければいけません。

一方、遺産分割協議をしなければ、法定相続分での相続登記を行うことになります。そうなると、本来のT夫さんの法定相続分にあたる、父の遺産額の1/4をT夫さんの妻、息子2人に相続させなければいけません。いずれにしても、自宅の分割協議は避けられないのです。

 

相続登記を忘れると、不要な争いを引き起こす

もし、父の相続時に、遺産分割協議書を作成し、自宅の名義をY子さんに変更する相続登記を行っていれば、何の問題もありませんでした。相続登記を怠ってしまったために、必要ない親族の争いを引き起こしてしまったのです。

 

≪POINT≫

●相続登記を忘れると、年月が経つほど面倒な事態が起こる

●法定相続分通りの相続を行わないときは、遺産分割協議と相続登記を必ず行うこと

記事提供:相続・贈与相談センター本部

税理士法人エクラコンサルティング

 

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